古民家を改装してカフェに!格安DIY節約ワザをリノベ経験者に学ぶ

古民家を改装してカフェに!格安DIY節約ワザをリノベ経験者に学ぶ

「ヒルナンデス」でDIY未経験のご主人が古民家をリノベーションしたオシャレなお店、東京あきる野市にある古民家カフェPOUND(パウンド)が紹介されました。このブログ記事ではこちらの古民家カフェPOUNDの改装に掛かった費用はいくらか?、格安で改装した方法とその手順など、テレビで放送された内容を隈なくまとめました。古民家カフェを開きたいという方、リノベーションに興味のある方にもおすすめの内容になってます。

ヒルナンデスで紹介された「古民家カフェPOUND」

2019年12月3日(火)日本テレビ放送「ヒルナンデス」で、古民家カフェPOUND(パウンド)が紹介されました。

その内容は、秋川渓谷エリア東京都あきる野市戸倉にある築81年の古民家を、カフェのオーナーである岩田さん(46歳)とその奥様が、8年かけて自力で改装してカフェを開業した経緯と、

予算もかけられず、DIYもまったく未経験だったというご主人が、どのような方法で節約しながら自力でリノベーションをしたのか?安くDIYした方法などを紹介していました。

この放送を見た後に私は、古民家カフェPOUND(パウンド)への行き方や営業時間、営業日などについて先日記事を書いたのですが、

        ↓

リノベーション自体に興味が沸いてしまったので、番組の内容を残しておけば、いつか自分にも役に立つ時が来るのではないかと思い、ブログに備忘録として書き留めておこうと思い立ちました。

そして、もし現在リノベーションに興味を持っている、もしくは、ヒルナンデスで紹介されていた岩田さんご夫妻のように、これから古民家を改装してカフェを経営してみたい、と考えている方がいれば、この情報が少しでもお役に立てるのではないか、とも思いました。

このヒルナンデスの放送を見ていなかった方のために、または、この放送を見た方でも、そう言えばあの番組ではどんな方法でやっていたかな?とか、資材は何を使っていたかな?とか、思い出す材料にもなればいいかなと思っています。

この放送自体、番組の中のひと枠でしかありませんでしたので、情報と言っても簡潔に取り扱われている場面も多く、あくまでも放送されていた内容のみとなります。

自分で収集できる範囲内で、他から情報を拾って追記しています。興味があれば、見てみてください♩

古民家カフェPOUNDをいとうあさこさんと佐藤栞里さんがレポート!

「ヒルナンデス」で古民家カフェPOUNDを取材、レポートされていたのが、いとうあさこさんと佐藤 栞里(さとうしおり)さんのお二人でした。

小さな路地を入って行くと、右手に白いフェンスに囲まれた、白塗りの外壁に赤い屋根の可愛らし一軒家が見えてきます。

POUNDと書かれた赤い看板の奥に、緑がいっぱいのオーストラリア風をイメージしたという、まるで絵本に出てきそうな庭がお出迎え。その庭を抜けたところにカフェの玄関口があります。

そして、この玄関でお出迎えしてくれたのが、この古民家カフェに暮らしているオーナーの岩田さんご夫妻と、12歳の息子さんの3人だったのですが、

出迎えてくれたご家族(3人)を見て思わず、「こういう家に住んでそうな3人!」と、いとうあさこさんが叫んでいました。

たしかに!!

見た目がとってもオシャレさんファミリーです。

カフェがオシャレなら、ファミリーもオシャレ。

それはそうですよね。

玄関を入ると、敷き詰められたレンガの床に、多肉植物や観葉植物がいっぱい並べられていて、思わずワーッと声がが上がってしまうほど、緑に囲まれた開放的な美空間が広がります。

古民家カフェをやりたい。というのが岩田さんご夫妻の長年の夢だったのだそうですが、

DIYがまったくの未経験だったというご主人は、ネットで調べた情報や、本だけで学びながら、仕事の合間をぬってコツコツとリノベーション生活をスタートして、

8年かけてやっと念願の古民家カフェをオープンする事ができました。

仕事の合間をぬっての作業だったため、8年という長い時間がかかったそうです。

東京あきる野市の古民家を2010年に購入

古民家を改装して古民家カフェを開くことが長年の夢だったという岩田さんご夫妻。

そしてその夢を叶えるべく、2010年に東京あきる野市戸倉にある、築81年の一戸建て物件を購入しました。

購入物件は2階建てのようですが、テレビで見る限り店舗スペースは平家で、2階建ての方は隣接する家屋のようです。

店舗スペースは平家の方の建物になっています。

店舗スペースとして改装されたのが92平米という広さで、現在カウンター席が4席、テーブル席が16席、計20席設けられているので、カフェスペースとしては十分な広さということになります。

購入された時の古民家の部屋数や広さなど、わかる範囲で以下にまとめました。

古民家購入時データ

●購入年:2010年
●築年数:81年
●物件形態:2階建て戸建
●床面積:92m2(店舗スペースのみ)
●間取り:※店舗スペースのみ
玄関1畳、和室8畳、和室4.5畳、和室3畳、フローリング3畳、納戸(畳数不明)、キッチン10畳、浴室(畳数不明)、トイレ(畳数不明)、縁側(畳数不明)、床の間1、押入れ4

古民家購入とリノベーションにかかった費用。そのトータルは?

さて、気になるのは古民家購入からリノベーションにかかった総費用です。

その費用は、

古民家を

1,000万円で購入。

リノベーションにかかった総費用はなんと

約300万円

だそうです。

リノベーションの費用の内訳は番組では詳しく語られていませんでしたが、築81年の古民家を改装する費用としては、一般的な相場から考えてもずいぶん格安です。

ボロボロ8畳和室がリビングルームのようなカフェスペースに大変身

現在メインのカフェスペースとなっているフロアの改装前の間取りはと言うと、8畳の和室に押入れと床の間が付いていて、

障子をへだてた向こう側には庭に面した縁(えん)側があるという、昭和初期に建てられた家屋によく見られるような造りでした。

その和室を、カフェスペースを作るために押入れと床の間をすべて解体。えん側と部屋を仕切っていた障子は全て取り除き、天井部分もすべて取り壊して吹き抜けにしました。

庭に面していたえん側には茶色の木の窓枠のガラスの引き戸がありましたが、このガラス戸は壊さずそのまま使用し、

茶色だった窓枠は白くペイントされ、その窓ガラスから差し込む光が部屋全体を明るく照らし、目を凝らすほどの開放的な空間になりました。

えん側だった場所にはカフェ用のテーブルを配置。いたる所に観葉植物が置かれ、アンティーク調なソファ、クッション、テーブル、床、ストーブ、本棚、等々。

店内に置かれたあらゆる物にオーナーの愛着とこだわりが感じられます。

まるでリビングルームで過ごしいるかのような錯覚を味わえる癒しのカフェスペースに生まれ変わりました。

というわけで、

どのようにしてこの癒し空間を作ったのか。

このカフェスペースができるまでのDIY作業をもう少し細かく見ていきます。

こだわり抜いたフローリング!床づくりのポイント

天井と床の改装をする場合、天井から始めるのが一般的な方法かと思われますが、DIYが初めてだったご主人は、まず床の方から始めたのだそうです。

その理由は、天井から先に手を付けるのは、なんとなく「怖かったから」でした。笑

現在のお店の完成度からすると、その様子がまったく想像できないのですが、DIYが初めてだったのですから、当然と言えば当然ですよね。今思えばそんな頃もあったのですね。

改装前の8畳の和室の床は、歩くとボコボコにへこむほど朽ちていたのだそうです。そのため、床はすべて解体し、まず床の下地を作ってベニヤ板で補強するという作業を行いました。

こういった解体方法や床の下地作りも全てネットや本だけで学んで作業したというのですから驚きです。

そしてご主人は「カフェの床はお店の顔になる」と思い、床材選びにはとてもこだわったのだそう。

厚みがあってしっかりした素材であれば、どの素材でも床材になると考えたご主人は、

お隣りの町(日の出町)でたまたま通りかかった時に製材所の工場から出た古い廃材を目にして、その製材所の人に廃材を譲ってもらえるようお願いして、約8畳分の廃材を大体4万円ほどで安く譲ってもらったのだそうです。

結果的にこの古い廃材(板材)が、アンティーク調で温かみのある雰囲気を演出してくれています。

難易度が高そうな床作りですが、ご主人は見よう見まねで約20日ほどで完成させたのだそうです。

作業の流れまとめ

床を解体。
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床の下地を作る。
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下地の上にベニヤ板を貼って補強する。
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床材は隣町の製材所から廃材を4万円で譲ってもらう。
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床材貼り付け

作業日数:約20日

リノベする時の床作りのポイント

●生活する上で重要なのは、「床は下地をしっかり作ること。」
●フローリングは厚みさえあれば市販のものでなくても問題はない。

吹き抜けの天井をたった5万円で仕上げた裏ワザ

天井は老朽化が進んでいて雨漏りもしていたため一部を補修して、天井の部分を白のペンキで塗っていたのですが、

作業を進めていく途中で、

「吹き抜けの方が良いのでは?」

という奥様の提案により、ハリだけを残して天井を全て撤去して吹き抜けにすることにしたそうです。

これが大正解で、吹き抜けにしたことで開放的な空間になりました。

ですが、この吹き抜けが完成するまでには色々苦労もあったようです。

そもそもDIY初心者のご主人は、どこからどこまで、どこをどう解体して良いのか全くわからない状態だったため、ここはさすがに業者さんにお願いして解体を進めたのだそう。

そして解体してみると、天井裏に断熱材が全くないことが発覚。

電気の配線は専門業者の方にお願いして電気の配線を綺麗にしてもらったあと、間に断熱材をタッカーで貼り付けました。

そしてこの後ですが、ご主人はある方法でコストを5万円までに抑えて天井を仕上げることに成功したのだそうです。

その裏ワザがコチラ⬇️

天井をたった5万円で仕上げた裏ワザ

一般的には屋根裏に断熱材を貼ったあと、石膏ボードで下地を作ってからその上に壁紙を貼るので時間と手間とお金がかかりますが、

ご主人は「野地板」という下地に使われる板材にペンキを塗って壁紙に使用することで、材料費をたったの5万円に抑えることができました。

作業の流れまとめ

ハリだけを残して天井裏まで全て剥がす。
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電気の配線を業者に依頼して綺麗にしてもらう。
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屋根裏に断熱材(グラスウール)をタッカーで貼り付ける。
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「野地板」を上から貼り付ける。
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ペンキを塗る。

作業日数:約2ヶ月

苦労したこと

●高い吹き抜けの天井での作業のため、けっこう怖い。
●幅20センチくらいの長い杉の足場板をもらってきて、橋のように渡してその上で作業。非常に危険。
●下で板材を計って切り揃えて天井に運ぶも、サイズがちょっとでも合わないとその都度降りたり登ったりしなければならず、作業が大変。途中でイヤになる。

ご主人こだわりのヴィンテージ風「レンガの壁」が出来るまで

8畳の和室の押入れと床の間があった場所ですが、ちょうど押入れがあった場所に「レンガの壁」をつくりました。

このレンガの壁はご主人がこだわって作ったものだそうですが、レンガの壁を作るきっかけとなったのは、

ご主人が中国の上海にいた時に、ご主人のお友達が経営していたカフェの内装がレンガに漆喰(しっくい)が朽ちたような壁で作られているのを見て、その壁に魅了され、その壁をイメージして同じような雰囲気の「レンガの壁」を作りたかったのだそう。

画像を掲載できず申し訳ありませんが、ヴィンテージ感のあるアンティーク調な白いオシャレな壁が出来上がりました。

このレンガの壁作りに要した時間は約1週間ほど。

ちなみにここで使用した「貼りレンガ」は、DIY好きの友人から余った物をもらったのだそうで、予算は漆喰代のみで済んだのだそうです。

ヴィンテージ風お洒落なレンガ壁の作り方

「貼りレンガ」を用意(ホームセンターで1枚100円ほど)
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ベニヤ板を壁に貼って下地を作る
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ベニヤ板の上にコンクリート用の接着剤を塗り、その上に「貼りレンガ」を並べ貼っていく
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レンガを貼ったらその上に漆喰(しっくい)をレンガが見える程度に塗っていく。
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漆喰を塗ったらその上をスポンジで叩きながら全体になじませる。

作業日数:約1週間

レトロ感のあるレンガの壁を作るコツ

レンガが見え隠れするように漆喰を薄く塗ったり厚く塗ったりと、強弱をつけて塗っていく。

600個のレンガでリノベーションした玄関土間

玄関のドアを開けると、目の前には観葉植物がいっぱい広がり、元々古い一軒家だったとは思えないほどの癒し空間になっています。

カフェの第一印象に大きく影響するため、玄関には特にこだわったというご主人。

床はリノベーションする前の玄関はわずか1畳ほどのスペースしかなく、玄関から入ってすぐ目の前は3畳の和室。その隣りは3畳のフローリングでしたが、ただ通りすぎるだけの使わないデッドスペースだったため、

二部屋とも全部ぶち抜いて、元々あった柱だけを残してすべて玄関土間にリノベーションしたらしいのです。

そして、この玄関土間の癒し空間をさらに引き立てているのが床に敷き詰められたレンガです。

玄関に敷き詰められたレンガはおよそ600個。

そして気になるのはこのレンガのお値段ですが、失敗した時の事を想定して800個購入したらしいのですが、輸入アウトレットで1枚100円ぐらいの物を購入してレンガだけで約8万円。送料が約4万円かかり、合計で約12万円

そして特徴的なのがこの床のレンガの貼り方なのですが、ヘリンボーン貼りという貼り方をされています。

一瞬にして目線が床のレンガの方に行ってしまうほど、レンガの貼り方がとても凝っているので、ここにもご主人のこだわりが感じられます。

ヘリンボーン貼りとは

ヘリンボーン貼りとは、ニシンの骨のように並べる貼り方のことを言うそうです。

ちなみに、このヘリンボーンという名前は、ニシンの開きの骨のかたちに似ていることから付いた名前なのだそうです。ヘリンは英語でニシン、ボーンは骨、ということでヘリンボーン。というわけですね。

このレンガを貼る時に苦労した点は、すべて斜め45度に貼る必要があるため、フロアの角の部分にぶち当たる箇所にすき間ができて、

そのすき間を形の合う大きさのレンガを探してはめ込まなければならず、苦戦したとのこと。

ちなみにレンガを削らなければならない箇所はどのように削ったかというと、以下のようなグラインダー(サンダー)と言われる電動工具を使って削ったのだそう。

ご主人が使用していたグラインダーと同じ物は、メーカーや詳細が出ていなかったので紹介できませんが、

こんな工具です ⬇️

グラインダーとは

研磨する電動工具のひとつで、コンクリートやタイルの切断、サビ落とし、刃によっては建材をカットすることも可能

レンガを削るので、最初は3個に1個のペースで失敗していたのだそうです。

DIY初心者でここまで出来るだけでもスゴイと思うのですが、失敗する事を想定してあらかじめ余分にレンガを200個購入していたのは大正解でした。

そんな苦労もありながら、この玄関作りをスタートしてから完成するまで約2ヶ月かかったのだそう。

ちなみに、ご主人が購入されたというこの輸入アウトレット品と言われるレンガですが、傷があったり角がなかったりする物なんですが、海外の建物を解体した時に出たレンガなのだそうで、これもまた逆に良かったのではないでしょうか。

というか、そこも狙っての事なのでしょうけど、わざわざ作られた感がない雰囲気が、さらなる味を生み出し、アンティークな雰囲気の古民家カフェにはピッタリだと思いました。

さすがご主人。目利きのセンスが光ります。

作業の流れまとめ

玄関の柱だけを残し、1畳玄関、3畳和室、3畳フローリング解体。
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さら地になった玄関は、床に床砂利や砂を敷き詰めて整地。
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その上にレンガを敷く。(ヘリンボーン貼り)

作業日数:約2ヶ月

大変だったこと

レンガを削る作業を、近所迷惑を気にして家の中で作業したところ、家の中に粉じんが大量に舞い散って掃除が大変だった。(※シートで塞ぐも上を通り越して家の中に・・・)

カフェ厨房に最適化!10畳の台所を改装してオープンキッチンに

元々キッチンの入り口はガラス戸で仕切られていて閉鎖的な空間でしたが、奥様の要望でカフェ用のオープンキッチンに改装したのだそうです。

キッチンは元々10畳の広さだったそうですが、収納スペースなし・作業台なし・給湯器もなし、使えるのは水だけという悲惨な状況だったそうです。

そこで、古いキッチン台は業者さんにお願いして全部撤去してもらい、業務用のシンクを新たに購入して取り付け、壁側には耐火性のあるトタンで覆いました。

そしてキッチンの真ん中の空いたスペースには、大きな作業台を設置しました。

作業台の下にはお店で使うお皿やキッチングラス等を収納する引き戸の棚を購入。というより、この購入した引き戸の棚のサイズに合わせて上から被せるように作業台を作り、広いキッチンカウンターにしたのだそう。

これぞDIYが活躍するところですね。

シンクの前にある棚も全てがDIYです。

作業の流れまとめ

キッチン台を業者に依頼して全て撤去。
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業務用のシンクを新しく取り付け。
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壁に耐火用のトタンを貼り付け。
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引き戸の収納棚を購入し、棚のサイズに合わせて作業台を作成。

キッチンの天井を激安で改装した方法

カフェの厨房を作る際に、元々あった木造の天井は業者さんにお願いして全て解体してもらい、耐火性を考えて木造から石膏ボードに貼りかえてもらったのだそう。

この石膏ボードというのは元々下地に使うもので、本来であれば一般家庭だと大工さんが石膏ボードを貼ったあとに表面加工しないといけないそうなのですが、

予算がないご主人はここで節約ワザを使いました。

天井作りの節約ワザ!

業者さんにお願いして木造の天井を全て解体してもらう。
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石膏ボードの貼り付けまでを業者さんにお願いする。
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貼り付けてもらった石膏ボードに、まずベースとなるグレー「コンクリートペイント」を塗装用のローラーを使って塗っていく。
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ペイントが乾いたところで、次はクシャクシャに丸めたビニール袋
(ポリ袋)に、ダークグレー「コンクリートペイント」を付けて、ポンポンポンと叩くように上から塗っていく。
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今度は同じ要領で、サンドという色の「コンクリートペイント」をポリ袋を使ってポンポンと叩きながら重ねて塗っていく。
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そして仕上げにもう一度グレー「コンクリートペイント」をローラーを使って前面を薄く覆うように塗っていく。
    ⬇︎
   完 成

このように、石膏ボードに直接自分でペイントして、経費を抑えました。

ちなみにご主人が使用した「コンクリートペイント」は以下の塗料です。

タカラ塗料 コンクリートエフェクトペイント

このように自分でペイントすることで、コストを抑えながら、コンクリート風のオシャレな天井に仕上げることができたそうです。

ちなみに自分でペイントすることで抑えられた金額は約3万円です。

クロスを貼った場合自分でDIYペイントした場合
4万円1万円

3万円も節約!

ダントツ!オシャレなトイレ

番組では、トイレの施工についてはあまり放送されていませんでしたが、

新しそうな綺麗なタンク式便器があったので、新調されたのではないかと思われます。

そして、このトイレの中の内装がとってもオシャレ!

トイレの壁はご主人がペイントされたようですが、壁の色は、ターコイズブルーが少しグレーがかったような主張しすぎない色を配色。

そして小窓がいくつかあるのですが、この小窓の木枠を深みのあるチェリーレッドのような色合いの差し色にペイントされていて、壁と窓枠の色のコントラストが相性抜群◎

そして便座の正面には絵が飾られていて、便座に座ると自然と目線が正面の絵に向けられるという工夫がされています。ココもGOOD◎

自分達の手づくりで、しかもこんなに可愛く改装しているなんて本当に感心しました。

ご夫婦の出会い

元々お二人ともフリーライターをされていたようで、旅行関係「地球の歩き方」や「るるぶ」などのガイドブック、パンフレット等を書くお仕事をしていたそうです。

ご夫婦が出会う前は、旦那様は東京の編集プロダクションに勤務、奥様は中国でフリーの記者として働いていましたが、奥様が日本に帰国した際に知人に紹介された職場が、当時旦那様が働いていた職場だったのだそう。

そこで二人は出会い、お付き合いすることになったのだそうです。

ご夫妻が古民家カフェを始めた理由

お二人は結婚後、旦那様は務めていた会社を辞め、奥様と一緒に中国に渡り、上海でフリーの記者として働きはじめました。

そして、中国で生活をしていた時に出会ったのが洋館をリノベーションして造られた古民家カフェでした。

外国の居住地であった上海は、古い洋館が多く、このような洋館を自分達でリノベーションしてお洒落なカフェにして営業するのが流行っていたのだそう。

こういった古い建物を利用したカフェの雰囲気の良さに魅了されてしまい、いつの日か古民家カフェを開くことがご夫婦の夢になったのだそうです。

そして日本に帰国後、ご主人は本業であるライターの仕事を続けながら、元々生まれが東京西部の方だったこともあり、

自然がある場所でカフェの経営と子育てができて、なおかつ東京に通いやすい場所、ということで、東京あきる野市の古民家を選んだのだそうです。

おわりに

ご主人の岩田さんは、東京あきる野市に引っ越してきてすぐに地元の消防団に入ったのだそうです。

ご主人はその気さくな人柄から、地元の人たちにとても愛されているご様子でした。

自分たちが古民家カフェをやりたいという夢の話しを地元の人たちに話すと、地元の人たちが応援してくれて、木材や鉢をくれたり、いらなくなった古い雑貨や家具をくれたりと、温かい地元の仲間たちの支えがあってここまでこれたのだとご主人はお話しされていました。

私の実家もいずれ何十年か経って建物が古くなり、誰も住まなくなれば、その後一体どうなってしまうんだろう・・と、考える事すら放棄したくなりますが、

子供の頃に落書きした柱とか、兄弟で遊んでいて空けてしまった壁の穴とか、隅からすみまで愛着がある思い出の詰まった我が家は、簡単に手放せるものでも、簡単に取り壊せるものでもありません。

ですが、岩田さんご夫妻がされているように、元々ある物を残しながら再建して、見違えるほど綺麗にして使ってくれて、さらに人がたくさん集まる場所、人を笑顔にしてくれる場所にしてくれるなんて・・。

こんなにありがたいことはないです。

元々のこの古民家の持ち主、ここに住んでいたご家族やご子孫の方々は今現在どうされているのかはわかりませんが、岩田さんご夫妻にとても感謝しているんだろうと思います。

私がいつの日かあの世に行って、もし誰かが自分の愛着のある我が家をリノベーションしてくれて、こんな風に大切に使ってくれたら、

それこそもう、ありがとうの気持ちだけでは足りず、私はきっと、その人達の守護霊にでもなって一生見守って差し上げるでしょうね。笑

自分のやりたいこと、夢、趣味。一見自分のために始めたような事でも、結果、たくさんの人たちを幸せにして、笑顔にして、世の中を明るくすることに繋がっていた・・・。

なんて素晴らしいのでしょう

DIY経験が全くなくても、ここまで出来るんだ、と勇気をもらった方もいるのではないのでしょうか?

はじめの一歩。

そこには明るい未来が待っています。

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