カイロを貼ってるけどなかなか身体が暖まらないけどなぜ?一番体温が上がるカイロを貼る場所はどこ?カイロの貼り方で効果的な方法は?
そんな疑問を解決すべく、冷え性対策に効果的なカイロの正しい使い方(貼り方)について紹介しています。その他、カイロで低温やけどにならない方法、寝る時のカイロの使い方などについても書いています。
カイロを貼る場所で一番身体が温まるとこってどこ?
カイロを貼る場所でよく良いと言われているのが、背中の肩甲骨の間、おなか、足首、太もも、などなど・・・色々言われていますが、
結局のところ、
「どこが一番温まるのーー??」と思った事はありませんか?
そんなに何枚もあちこちに貼れないし、貼るなら一番適切で、一番効果のある場所に、効率よく貼りたい。と思いますよね?
カイロを貼る場所でもう悩まない!
この、「一番効果がある場所一箇所にカイロを貼りたい」という悩みをあっさりと解決してくれた、ある先生のお話しがあったのでご紹介します。
それは、数々の冷え性に関する書籍を出版され「冷えのカリスマ」とも言われている東京有明医療大学の川嶋 朗教授のお話しです。
川嶋先生のお話しによると、カイロを貼る場所で一番身体が温まる場所。
それは、
「お腹」です。
お腹のちょうどおへその下あたり、下っ腹のところです。
知ってるのと知らないのでは大きく変わる!カイロを貼る場所で「お腹」が一番温まる理由
冷えた体の中の血管を覗いてみると、体温が低下していることにより血の流れが悪くなっています。その結果、手足が冷たくなります。
手足が冷たくなる理由は、体が冷えると、身体はまず最初に内臓を温めようとして、内臓のある体の中心に血液を集中させようと働きます。
身体が内臓を冷やさないように優先的に内臓に血液を送り込むため、手足はあとまわしになるのです。
そのため、手足に十分な熱が行き渡らなくなり、結果、手足はずっと冷たいまま。
そこで!
内臓に近いお腹をカイロで温めてあげて、お腹を温めるお手伝いをしてあげるんですね。
そうすると身体は
「お。ちょっと内臓のほうが温かくなってきたな。もう大丈夫そうだから、他のところにも血液を流してあげよう。」
と働いてくれる。というわけです。
カイロで指先を温めても温まるのは指先だけ
カイロを手ににぎりしめて手を温めることって当たり前のようにありますよね。
これは、一時的に冷たさから開放されるので気持ち良いと言えばいいのですが、
カイロを手放せば、また手は冷えてしまいます。これはただ単に指先を温めているだけにすぎないからです。
大切なのは、身体全体を温めて体温を上げることです。
温かい血液を全身に行き渡らせることができれば、自然と指先も温かくなってきます。
そのため、内臓に近いお腹を温めてあげることが一番の冷え性対策なのです。
そのカイロの貼り方間違ってない?意外と多い間違ったカイロの貼り方
ちなみに「貼るタイプのカイロ」って、普段特に何も考えずに貼って使ってますよね。
しいて言うならば貼る位置で迷うくらいです。
ですが、意外と多いのが、正しいカイロの貼り方を知らずに使っている人です。
これを聞いて、え?カイロの貼り方って、別に貼るだけでしょ?特別なことってあるの?と思うかもしれません。
ですが、これは長年貼るカイロを使うことに慣れている人や、貼るカイロの正しい使い方を知っている人たちの意見です。
実は以前働いていた職場で、みんなでロッカーで着替えている時のことでした。
ある一人の女の子が、背中に小さなカイロを貼っていたんですが、それがなんと、
肌に直接貼っていたんですよ。
それを周囲の人達も気付いて、「カイロ肌に貼ってんの??」と言うと、
「え?違うんですか??」
と、本人はそれが正しい貼り方だと思っていたらしく、かなり驚いてました。
実は意外とこのようにカイロを直接肌に貼って使っている人って多いんです。
ですが、貼るカイロを肌に直接貼って使ってしまうのにはひとつ要因もあって、
最近では、「直貼り温熱シート」という、サロンパスのように肌に直接貼って使う身体を温めるシートが売っているので、↓
一般の貼るカイロも同じ仕様だと勘違いしてしまう。ということです。
なので、このようにカイロを間違って使っていた。という人のために、あえてここで正しいカイロの貼り方をお伝えしますね。
貼るタイプのカイロは、
「衣類の上」から貼ります。
取扱説明書にも「衣類の上から貼る」とは書いてありますが、いちいち説明書なんて見ないですもんね。
「え?私肌に直接貼ってたケド?」という方!要注意です。
直接肌に貼ってしまうと、「低温やけど」を引き起こしてしまって大変なことになります。貼るカイロは衣類の上から貼りましょう!
カイロの低温やけどを甘くみてはいけない
低温やけどの怖いところは、症状が出るまでに時間がかかり、痛みがほとんどないため気が付きにくいというところです。
症状が出始めた頃には、水ぶくれができたり、皮膚が赤く腫れたり、ひどい場合は皮下組織の一部が破壊して植皮などの手術が必要になったり・・・さらにさらに!感染症にかかりやすくなるため入院が必要になることもあるそうです!こわっっ ;;
とにかく、そうならないようにカイロは正しい貼り方で低温やけどにならないようにすることが大切です。
それでは、低温やけどにならないようにどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
同じ場所に長い時間貼らない
カイロの着け始めはそうでもないですが、長時間付けているとかなり熱くなってくる時ありますよね?
このようにカイロが熱すぎる時は我慢せず、一旦カイロを剥がして少し貼る場所を移動させる。または少し時間を置いてから付け直す。などすることで、低温やけどを予防することができます。
寝る時に貼って寝ない
カイロを付けたまま布団の中に入るとカイロが高温になります。あとは、暖房器具の近くにいる時も同じです。
そのため、カイロをしたまま寝るのは低温やけどを引き起こす原因になる可能性があるため危険です。
それでも、布団に入るときはどうしてもお腹を温めながら寝たい、という方もいるかと思います。
その場合は「腹巻き」をして寝る。というのが最も有効です。
カイロではなく腹巻きでお腹を温める
「腹巻き」って、年配の方向け。というイメージが強いと思うんですが、違うんです。今は雑誌でも「腹巻き」が取り上げられていて、モデルさんも愛用していることから、若い世代にもとっても人気なんです。
以下は雑誌「an・an(アン・アン)」に掲載されたこともある腹巻きなんですけど、デザインも端がフリルになってて、何気にかわいいんですよ。
そして以下も同じく腹巻きですが、「腸美人ダイエット」など書籍を出版されてる高橋ミカさんがプロデュースしている腹巻きです。
両者ともかなりの人気で、販売数もすごいことになっています。
お腹を温めるということは、ちまたではもうすでに常識化している。ということですね。
まとめ
それでは、これまでの冷え性対策のポイントをまとめます。
■カイロはお腹に貼る。(おへその下あたり)
■カイロは衣類の上から貼る。(肌に直接貼らない)
■カイロは同じ場所に長く貼らない。
■カイロは寝る時に貼ったまま寝ない。
■寝る時にお腹を温めて寝る時は腹巻きを利用する。
こんな感じです。
冷え性対策万全で、あったかい冬を過ごしてくださいね♪